映画「ソハの地下水道」(2011年/ポーランド)

「真実ゆえに生まれるサスペンスがある。これは、英雄が出てこない『シンドラーのリスト』だ!」

(ウォールストリート・ジャーナル)

映画「ソハの地下水道」

舞台は1943年3月、第二次世界大戦中、ドイツが支配するポーランドのルヴフ。

下水修理工のソハは、職場の地下道でゲットーの地面に穴を掘り地下道に潜伏する

計画を立てているユダヤ人の男たちに出会う。

はじめは報酬目的でその秘密を守る約束をするが

やがてソハは生命をかけて彼らを支援していくことに。

 

実話を元にしたこの作品は第84回アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされた。

まずはそれぞれのキャラクターの心理描写に注目。

主役であるソハの前半の浅ましさから後半における自分の生命や

家族と地下道にいるユダヤ人の命に対する葛藤は特に見もの。

また、臭くて暗い地下水道に無期限で身を隠し続けるという

極限状態における人間の精神状況がしっかりと映像化されている。

 

内容もさることながら、実際の地下水道で撮影されたシーンもあるので

「ヨーロッパの下水道施設を見る」という視点で鑑賞することも可能だ。

 

【ソハの地下水道(DVD)】

●好評発売中

●監督: アグニェシュカ・ホランド

●製作年: 2011年

●製作国: ポーランド

●価格: 3,800円(税抜)

●発売元: クロックワークス/アルバトロス

●販売元: 東宝

 

(C)2011 SCHMIDTz KATZE FILMKOLLEKTIV GmbH, STUDIO FILMOWE ZEBRA AND HIDDEN FILMS INC.

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