映画「地下水道」(1956年ポーランド)
掲載日:2013年10月02日
ハンドルネーム:アンディ・マンホール
ハンドルネーム:アンディ・マンホール
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1944年9月末のワルシャワ。ドイツ軍に包囲されたポーランドのパルチザン部隊。
連日の激しい敵の攻撃により残る兵士は3日前より半分の数になっていた。
隊の全責任がかかる中隊長ザドラ中尉をはじめとし、
部下に鉄の軍紀を叩き込んだ副官のモンドリ中尉、
母親に「薄着はしない」と約束をしてきた連絡係のハリンカ、
美しい字を書く記録係のクラ軍曹、毎日の入浴を夢見るコラブ伍長、
彼の補佐を務める飛行機造りを夢見るスムクゥイ、
そして1日前に入隊した「兵士」ではない芸術家など、計27名。
追い詰められた彼らは中央区にある本隊に合流するため、地下水道に降りてゆく…。
アンジェイ・ワイダ監督による「世代」「灰とダイヤモンド」に並ぶ抵抗三部作のうちのひとつで
1957年度カンヌ国際映画祭審査員特別賞を受賞した作品。
戦争映画と聞いて想像するようなドラマチックな展開があるわけでもなく、
地下水道に潜む兵士の心理とその行動にスポットを当てている。
互いの顔も見えないほどの暗闇と悪臭の中で彼らが見つけた「光」とは。
果たして、それは彼らが望んだ「光」なのか。
【地下水道(DVD)】
●監督:アンジェイ・ワイダ
●製作年:1956年
●制作国:ポーランド
●発売元・販売元:紀伊国屋書店